The remaining blue

Written by yun

すこし気持ちを落ち着けたいような時には
屋根裏でものを撮ってみる

訓練のようにするドローイングと同じで
あんまりたくさんでも少しでもだめで10個くらいなら 楽しみながらも緊張感もちょうどいい 
今日は方眼ノートの裏側の厚紙をベースにしてみた
{NOCH ETWAS}として撮ったものは モノクロに現像をする
そうするとベースにうっすらとある汚れや滲みの様子は
色を失って気持ちのよい質感になる
モノクロにする作業は割り算のような感覚だ
割り切れないで残る数値が
予想外の小さな驚きのような感覚をもたらしてくれる

ただ この青はベースとの対比がとても好ましくて
このままカラーで残しておきたくなった ウツクシイ青

ドローイング作業で使った綿棒に滲みこんで残った
この青はそのままとっておく
眺めているといろんな気持ちになり
レベルメーターのようにして在る

でもこの青はもうないのだ 長いこと使ってきたけれど
インクの成分が変わって 最初の青とはずいぶんと色味が変わってしまった
ボールペンの色味が変わっても誰も困らないのだろうけど
わたしはずいぶんと悲しかった

見つけた青 ずっと使っていたかった青  切ない青